初期ルネサンス
初期ルネサンスは、自然の美や現実世界の価値が再発見され、ギリシア・ローマ美術の模倣が行われた時代。人間の尊厳の再認識として、「人間中心主義」が発生し、それは、市民階級がいち早く台頭した中部イタリアの商業都市フィレンツェでまず盛んになる。
初期ルネサンス建築
代表建築家:フィリッポ・ブルネレスキ(サン・ロレンツォ聖堂、サント・スピリト聖堂)
アルベルティ(『絵画論』『彫像論』『建築論』)
初期ルネサンス彫刻
代表彫刻家:ブルネレスキ(〔アブラハムの犠牲〕)
ドナテルロ(〔聖ゲオルギウス〕、〔預言者ハバクク〕、〔ダヴィデ〕)
・古代彫刻の本質的要素だったコントラポストを採用するだけに留まらず、聖書の英雄の裸体表現に取り組む。
初期ルネサンス絵画
それまでとの違い
教会のために描かれた宗教的題材は非常に多いが、単なる教義の図解ではなくて、人々の生活と非常に近い絵画となる(EX:描かれた聖書物語の中に出てくる人は実際にルネサンス時代に生きている人や、その頃の風俗であったりする。)
・写実的、風俗的
・透視画法による遠近法の発見(写実性に一層の具体性を与える)
・解剖学的な研究と描写→現実感、生命感を求める
・自然の認識、生命の賛美の自覚→古代への関心→ギリシア・ローマ神話題材が多くとりあげられる。
・市民階級が早期に台頭したフィレンツェで栄える
16cの世紀ルネサンスとの違い
一つ一つの事物を細かく写実的に描くことに熱中しすぎて、やや画面の統一に欠ける。
代表画家:ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ《マギの礼拝》1423完成
マザッチオ《貢の銭》1425-1427
パオロ・ウッチェロ《ジョン・ホークウッド騎馬像》1436
フラ・アンジェリコ《受胎告知》1438-1445
ピエロ・デッラ・フランチェスカと初期ルネサンス美術
初期ルネサンス
初期ルネサンスは、自然の美や現実世界の価値が再発見され、ギリシア・ローマ美術の模倣が行われた時代。人間の尊厳の再認識として、「人間中心主義」が発生し、それは、市民階級がいち早く台頭した中部イタリアの商業都市フィレンツェでまず盛んになる。
初期ルネサンス建築
代表建築家:フィリッポ・ブルネレスキ(サン・ロレンツォ聖堂、サント・スピリト聖堂)
アルベルティ(『絵画論』『彫像論』『建築論』)
初期ルネサンス彫刻
代表彫刻家:ブルネレスキ(〔アブラハムの犠牲〕)
ドナテルロ(〔聖ゲオルギウス〕、〔預言者ハバクク...