教科教育法(社会・公民)Ⅱ_第1回レポート課題
「高等社会科」という教科が日本に新設され、実施されたのは1948年(昭和23)年4月からである。学習指導要領は以後約10年ごとに改訂されてきているが、1958年の改訂で学習指導要領は法的拘束力を持つようになった。これは、それまでは教師の「手引き」という位置づけだった学習指導要領を、教育課程の「国家基準」とすることを意味する。
1947年版学習指導要領にて「修身」「公民」「地理」「歴史」に代わり、「社会科」「家庭科」「自由研究」などが登場した。1947年版の学習指導要領を読むと、高等社会科の理念については次のように述べている。
「今度新しく設けられた社会科の任務は、青少年に社会生活を理解させ、その進展に力を致す態度や能力を養成することである。そして、そのために青少年の社会的経験を、今までよりも、もっと豊かにもっと深いものに発展させていこうとすることがたいせつなのである。」
また、新しい高等社会科は「いわゆる学問の系統によらず、青少年の現実生活の問題を中心として、青少年の社会的経験を広め、また深めようとするものである」としている。
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