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学校教育における書写教育と書道教育の相違点と一貫性を述べよ。
全ての教科は、文部科学省の定める指導の法律である「学習指導要領」の中で「何をするか?」「どのように行うか?」を定めているが、小・中学校の国語科の一分野〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕として「書写」が位置付けられ、高等学校の芸術科目の中の必修の一つとして「書道」が位置付けられている。つまり、書写は「国語科」の科目であり、書道は「芸術科」の教科ということになる。
中国の周代には、教育に六芸(礼・楽・射・御・書・数)があり、日本でも江戸時代の寺子屋では、読み、書き、算盤などを中心に指導してきた。その中で「書」は、手習いのみに終わらず、学問に最も接近した科目として、人間形成の根源的中心的な地位を持っていた。書写教育も、国語科の中で文字教育をおこなっている。国語科には、「読む・書く・話す」という重要な要素があるが、その中で書写は「書く」の部分に対応している。書写は、国語による表現力および理解力の基礎を養うため、表現ということを目標としており、書写教育も、この点を配慮して指導し、機能性・情緒性の両面で理解と表現ができること...