ニューラリアーについて、目的・方法・結果・考察の順にまとめてあります。
【目的】
錯覚は、どの感覚にも起こる現象である。視覚の錯視のうち、特殊な幾何学図形によって生じるものを、幾何学的錯視という。
この実験では、幾何学的錯視の代表的な例として、ミューラー・リヤーの錯視をとりあげ、実際、錯視が生ずるのか(線分の長さがそれを取り囲む斜線でどのように変化するのか)を、いろいろな条件で測定した。
【方法】
被験者:心理学科の大学生2名(男性、20歳)
実験器具:ミューラー・リアー錯視図形、鉛筆、記録用紙
各実験の使用図形:
実験Ⅰ)標準刺激(内向図形)の長さは10cmで斜線の角度60度、斜線の長さ30mmの図形
実験Ⅱ)標準刺激の長さが10cmで斜線の角度が60度、斜線の長さが15mmと45mmの2種類の図形
実験Ⅲ)標準刺激の長さが10cmで斜線の長さは30cm、斜線の角度は30度と60度の図形
実験手続き:
実験Ⅰ)
実験者は、上昇系列では、比較刺激が標準刺激に比べて明らかに短く見えるようにして、被験者に手渡す。被験者は比較刺激を少しずつ長くして行って、標準刺激と同じ長さに見えるように、のばしたり戻したり微調整し、これでいいと思ったら、その位置が動かないように...