書論 第2設題

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    資料紹介

    佛教大学2016年度 教職 国語 書道 A評価 参考に。

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    第2設題
     本レポートでは、中国における書論と日本における書論を比較すること目的として、中国のものとして『書譜』を、日本のものとしては『夜鶴庭訓抄』、『入木抄』を熟読することを通して、それらの共通点と相違点を描く。なお、原文の内容を引用する際には、論文としての理解を容易にするために訳文からの引用を行っている。

     本論で最初に注目したいのは、それぞれの書論が理想の書作をどのようなものとして考えているかという点である。最初に取り上げるのは『書譜』である。『書譜』は孫過庭が著したものであり、書において中庸と調和を重視しており、その代表として王羲之を第一人者と考えている。そして、それを典型として漢や魏の時代から六朝時代にいたるまでの名家の書を論評し、書の効用を論評し、書く書体や書法の伝統を包括して、その学習と表現について持論を述べている。孫過庭の理想とする書作は、「もともと文字が作られたのは、言葉を記録するためであったが、時代と共に濃さが薄められるように、実用性を離れて身化されるという変化が起こり、質朴さと艶美さは何度もその立場を入れ替えた。このように時代と共に変化することは、必然的な道理で...

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