『夕張市における地域おこしの特徴と諸問題』
現代日本は、国家だけでなくその下に細分化された地方においても財政難が顕著化してきている。そのため、各地方自治体は財政を含めた地方行政のあり方とそのシステムの見直しを求められている。そんな中で一番の話題となっているのが財政難により言わば「倒産」してしまい、財政再建団体となってしまった北海道夕張市の実情である。今回、私はその夕張市の地域おこしの特徴や問題点について調査してみたいと思う。
『夕張市における地域おこしの特徴と諸問題』
はじめに
現代日本は、国家だけでなくその下に細分化された地方においても財政難が顕著化してきている。そのため、各地方自治体は財政を含めた地方行政のあり方とそのシステムの見直しを求められている。そんな中で一番の話題となっているのが財政難により言わば「倒産」してしまい、財政再建団体となってしまった北海道夕張市の実情である。今回、私はその夕張市の地域おこしの特徴や問題点について調査してみたいと思う。
2.夕張市の地域おこしの特徴と問題点
夕張市はもともと石炭産業を主産業とする地域であったが、炭鉱の閉鎖により人口の流出、それによる財政難が顕著化した。そのため、市の活性化を図るために「炭鉱から観光へ」と、テーマパークやスキー場などを新たに開設した。しかしながら、これらの開設には莫大な費用がかけられ、逆に累積赤字を増やす結果となり、市の財政を圧迫していくことになる。
ここで挙げられる夕張市の地域おこしの特徴としては、「新たにモノを作って、新たなヒトを呼び込もう」という姿勢である。これは、言い換えれば「新たにカネを投資して、それ以上のカネを落とさせよう...