佛教大学「障害教育総論」(平成28年度)のレポート課題です。
A判定をいただきました。
レポート作成の参考にしていただければと思います。
1かつての「特殊教育」についてはどのような「現状認識」があったのか、そのような「現状認識」からどのような「基本的方向性」が示されたのか。そして「特別支援教育」とはどのように定義されているのか、について具体的に述べよ。
(1)かつての「特殊教育」についての「現状認識」
かつての日本には、盲・聾唖学校などの障害児のための教育が制度上あったが、「就学猶予」という形で障害児は教育から排除されたり、経済的に就学が難しい場合の奨励などが不十分だったりした。戦後、ノーマライゼーションの考えが日本に伝わり、精神薄弱・肢体不自由・病弱などを含めた養護学校が義務化された。このような流れの中で、特殊教育では、障害のある児童生徒に対して、その障害の種類と程度に応じて、きめ細かい教育を行い「その欠陥を補うために、必要な知識技能」を与えることを目的にしていた。すなわち、障害の改善や回復を図ることを教育的配慮をするということである。
「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」(2003)によると、以下の4点が「特殊教育」の「現状認識」として示されている。
①特殊学校や特殊学級の在籍者比率の増...