現代社会における社会保障制度が果たしている役割について
わが国においては、少子高齢化がその問題として、クローズアップされることが多い。
国連の定義では、その国の人口構成において、65歳以上の高齢者の比率が、人口の7%を超えた社会を高齢化社会、また、14%を超えた社会を高齢社会、21%を超えた社会を、超高齢社会といわれている。わが国においては、1994年に高齢社会を迎えている。
また、総人口均衡状態を保つための、合計特殊出生率は、2.1だと言われているが、わが国においては、2000年の段階で、1.35となっている。このままの、少子高齢化状態が続くと、近い将来、超高齢社会が確実に到来することを意味している。
また、このような少子高齢化の象徴するライフサイクルとして、晩婚化や、平均余命の延伸により、定年後の期間が長くなってきていることがあげられる。このような、人口構造の変化や、ライフサイクルの変化は、医療、年金、介護など、いわゆる社会保障制度へ大きな影響を及ぼし、個人では解決できない危機として、社会的対応を迫られていることは、明白であるといえる。
このように、社会保障制度とは、我々は...