芸術療法の中から一つ選び、解説しなさい。 1863文字
私は保育園で働いている。たくさんの子ども達がいる中で、ネグレクトの疑いがある男の子がいる。いつも遊ぶ時は、大人しか誘わず、同年代のお友達を自分から誘うことが出来ない。大人に対しても、自分の思いを上手に伝えることが出来ず、どこか悩みを抱えているように感じた。男の子は特に、絵を描くことに夢中になっている。絵は、楽しそうにみんなで遊んでいる絵や、泣いている絵を描いたりしていた。私は、ただ絵を描いているとしか思わなかったが、保育士の1人が、描いた絵からその人が何を思っているのか、何を伝えたいのかが分かるということを教えてくれた。そして私は、保育の勉強をする中で、保育士の人が教えてくれた言葉に興味を持ち、心理療法の1つである「芸術療法」について調べていくことにした。
芸術療法とは、レクリエーションの一環として行われるもの、自己表現のみを目的とするもの、作品を媒体として精神療法になるものの3つに分類することができる。技法として、絵画、粘土、彫刻、写真、箱庭、コラージュ、音楽、詩歌、心理劇、なぐり描き、遊戯などさまざまである。作品の美しさを追求することが目的ではなく、クライエントが自身の意識もし...