中等社会科授業づくりの理念と課題

閲覧数1,732
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    本稿はまず学習指導要領を中心に社会科教育における理念の変遷を見る。そこから、今日の社会科教育はどのような理念に支えられているのかを明らかにする。
    続いて、今日の理念が実際の授業の場でどのように体現されているのかを、「シミュレーション学習」を例に考察し、今日の中等社会科の授業づくりにおける課題を明らかにしたい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    中等社会科授業づくりの理念と課題
    1.はじめに
    現代社会は刻々と変化する。その変化に対応するために社会科教育のあり方も変化してゆく。
    「現代社
    会はどのような問題を抱えているのか」

    「それはどのように解決されうるのか」。このような問いに社会
    科教育は柔軟に応えなくてはならない。
    社会科教育の歴史は学習指導要領の変遷に見て取れる。学習指導要領に記されるのは、社会科教育の理
    念であり指針である。このように考えてみると、学習指導要領を見てゆくことで、その時代その時代の社
    会科授業づくりの理念が明らかになると考えられる。
    そこで、本稿はまず学習指導要領を中心に社会科教育における理念の変遷を見る。そこから、今日の社
    会科教育はどのような理念に支えられているのかを明らかにする。なお紙面の関係から、平成元年の第 6
    次改訂以降を中心に扱う。続いて、今日の理念が実際の授業の場でどのように体現されているのかを、
    「シミュレーション学習」を例に考察し、今日の中等社会科の授業づくりにおける課題を明らかにした
    い。
    2.中等社会科教育の理念とその変遷
    本項では、学習指導要領の第 6 次改訂(1989 年)...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。