保育内容の指導法(表現)2

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    科目コード08824「保育内容の指導法(表現)」第2分冊

     最初に幼稚園と家庭との十分な連携を図ることの意義、次に相互の連携を具体的に挙げ、考察していく。

     幼児期における子どもは、自分の存在が周囲の大人に認められ、守られているという安心感から生じる安定した情緒が支えとなって、次第に自分の世界を拡大し、自立した生活へと向かっていく。同時に、幼児は自分を守り、受け入れてくれる大人を信頼する。すなわち大人を信頼するという確かな気持ちが幼児の発達を支えているのである。ここに幼稚園と家庭が十分に連携を取る意義があるのではないかと私は考える。周囲の大人とは主に保護者であり、保育者であることはいうまでもない。両者の信頼関係が構築できずに、子どもは安心して園や家庭での生活を送ることはできないのである。

     幼児が幼稚園において自己を十分に発揮し安心して過ごすためには、保護者が幼稚園に対して信頼をよせ、幼稚園教育に対する理解と協力をもつことが必要である。 

     そのために、幼稚園は保護者との情報交換の機会を設けたり、保護者と幼児との活動の機会を設けたりなどすることを通じて、保護者の幼児期の教育に関...

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