試験の目的
針入度は、アスファルトの硬さを表し、規定条件下で規定の針がアスファルト中に貫入する深さを、0.1mmを1で表した値である。その硬さによりアスファルトを分類し、使用目的に適するアスファルトであるか否かを確かめる。
実験方法
使用機器
① 針入度試験器一式(図1)
・針入度計
・針入度針(図2)
・試料容器(内径約55mm、
高さ約35mm)
・ガラス容器
・三脚型金属台
・おもり
ストップウォッチ
正確度が15分当たり±0.05%で、最小目盛がO.1秒のものを用いる。
温度計(最小目盛0.1℃) 図1 針入度試験機
恒温水槽
試験容器、試料などを入れておくことができる容最10ℓ以上で、水温を試験温度±0.1℃以内に保てるものを使用する。水温のばらつきをなくすため、水面から100 mm以上、底から50 mm以上の位置に有孔架台を備える。水流循環式の方が攪拌式よりもよい。
図2 針入度針 (単位mm)
実験方法
針入度試験は、標準試験条件(荷重100g、試験温度25℃、貫入時問5秒)で行うのが一般的である。以下、試験方法を述べる。
試料の準備
① アスファルトは間接溶融により30分以内に溶かす。溶かす過程では泡が入らないように静かによく撹絆する。アスファルトの加熱温度は、そのアスファルトの予想軟化点より90℃を超えないように、できるだけ低温を心がける。
試料容器はあらかじめ乾燥器で約100℃に加熱しておく。
③ 溶融したアスファルトを、気泡が入らないように試料容器に静かに流し込む。このとき予想針入深さよりも10mm以上まで入れる(一般に容器の7~8分目程度)。
④ 試料容器に塵が入らないように注意し、室温で60~90分間冷ます。
⑤ 試料を試験温度(25.0±0.1℃)に保たれた水槽中で60~90分間静置する。
試験の準備
① 蒸留水または煮沸した水を恒温水槽に入れる。
② 規定の針入度針(以下針と呼ぶ)を使用する(針先の形状寸法、錆の有無、曲がりの有無などを確認する。質量2.5±0.02g)。
③ 載荷部(針、針保持具、おもり)の総質量が所定の質量(100g)を示すことを確認した後、おもり(50±0.05g)を針保持具に取り付ける。
④ 留金具を押し、針保持具が直ちに落下することを確認する。
⑤ 恒温水槽中に、ガラス容器、三脚型金属台、針を前もって入れておく。
⑥ 針入度計を水平に据え付ける。
試験手順
① 恒温水槽中で、ガラス容器の中に三脚型金属台を入れ、その上に試料容器を載せ、水を8分目ぐらいにし、針入度計の台上に載せる。
② 試験温度に保たれた針を直ちに針保持具に取り付ける。
③ 針の先端を試料表面に接触させる。
④ 針入度測定用ラックを針保持具上端に静かに押しあてる。
⑤ 留金具を規定時問(5秒)押し続け、針を試料中に貫入させる。
⑥ ④の状態におけるダイヤルゲージの示度を0.5単位まで読む(S0)。
⑦ ラックを針保持具上端に静かに押しあて、⑤終了時のダイヤルゲージを読む(S1)。
針入度=S1-S0 単位:貫入量0.1mmを針入度1とする。
⑧ 針保持具のねじをゆるめ、保持具を上へ押し上げる。
⑨ 試料から針を静かに、ゆっくりと抜き取り、試料をガラス容器ごと恒温水槽へもどす。
⑩ アスファルトの付着した針は、溶剤で丁寧にふきとり、その後よく水洗いをする。
試料を十分に養生した後、2回目以後の試験を手順①→⑩に従い行う。
試験は、同一試料容器で5回測定する。
注意事項
試料の温度低
試験の目的
針入度は、アスファルトの硬さを表し、規定条件下で規定の針がアスファルト中に貫入する深さを、0.1mmを1で表した値である。その硬さによりアスファルトを分類し、使用目的に適するアスファルトであるか否かを確かめる。
実験方法
使用機器
① 針入度試験器一式(図1)
・針入度計
・針入度針(図2)
・試料容器(内径約55mm、
高さ約35mm)
・ガラス容器
・三脚型金属台
・おもり
ストップウォッチ
正確度が15分当たり±0.05%で、最小目盛がO.1秒のものを用いる。
温度計(最小目盛0.1℃) 図1 針入度試験機
恒温水槽
試験容器、試料などを入れておくことができる容最10ℓ以上で、水温を試験温度±0.1℃以内に保てるものを使用する。水温のばらつきをなくすため、水面から100 mm以上、底から50 mm以上の位置に有孔架台を備える。水流循環式の方が攪拌式よりもよい。
図2 針入度針 (単位mm)
実験方法
針入度試験は、標準試験条件(荷重100g、試験温度25℃、貫入時問5秒)で行うのが一般的である。以下、試験方法を述べる。
試料の準備
① アスファ...