評価はSでした。
【参考文献】
・田中未来「教育原理」<福村出版 1983.5>
・吉田昇「教育原理」<有斐閣 1986.2>
・荒井武「教育原理」<福村出版 1991.4>
・田中未来「保育者のための教育原理」<川島書店 1993.4>
・田嶋一「やさしい教育原理」<有斐閣アルマ 2007.12.14>
・保育士養成講座編纂委員会<全国社会福祉協議会 2009.9>
人が生まれ、成長・発達し、社会の中で生きていく為には多くの事を学ぶ必要がある。人間観が教育観に与えた影響を考察し教育学の歴史を築いてきた思想家の教えから述べる。
まず、教育とは何かを考える。教育とは、古代中国では人を善くすることである。西洋のギリシャではpaideiaでpaideiosからきた言葉で、「若者を~する。」という意味があり、そこには「子どもを善くする。」という意味も持つ。つまり、様々な語源から見て教育とは親や社会の人々の思想が根本にあり、人を善くすることを本質的な課題としている。善さとは古代から追及されており、人間とは何かという人間観に繋がる。
人間観は人間とは何か、人間の心の本質は何か、人間をどう見るか、人間をどう捉えるかであり、教育観とは教育の多様な側面、教育に必要な事、教育の仕組みなどの根本問題であると考える。
アリストテレスの人間観によれば人間は善く生きる事を目指す人同士の共同体である「社会的動物」であり、人間の活動は何らかの善を目指している。人間は三つのものによって善くかつ有徳になる。自然、習慣、理性である。自然的に備わったものでも習慣によって善くも悪くもな...