佛教大学通信教育のレポートです。合格済。
参考資料としてご利用ください。
知的障害の定義、分類、原因、かかわり方について述べよ。
■定義、分類
知的障碍とは、視覚障碍や聴覚障碍、運動障碍などの諸障碍の一つであるので、「障碍とは何か」という障碍概念により基礎づけられる。
わが国においては、1966年に「心身障碍児の判別と就学指導」より「脳髄に何らかの障碍があること」を定義の要件として挙げているが、脳の器質的障碍がない場合でも生じるため、この定義は狭義の定義に相当する。
1999年には「精神薄弱の用語の整理のための関係法律の一部を改正する法律」を制定。これにより「精神薄弱」に代わって「知的障碍」が用いられるようになったが、知的障碍の概念や定義は「知的障碍者福祉法」にも明記されておらず、法律の対象者が規定されていないのが現状である。国際的に共通の認識となっている「精神遅滞」と同義の用語としてとらえることができるため、わが国では学術用語であり診断名としての「精神遅滞」と法律や行政用語としての「知的障碍」がこれからも併用されていくと考えられる。
国際には、世界保健機構(WHO)の「疾病およぶ関連保健問題の国際統計分類(ICD-10)」、アメリカ精神医学会(AP...