「なわとび」は世界各地にさまざまなバリエーションを持ってみられます。
ヨーロッパにおいても古くからありましたが、その評価も時代に異なりました。ルネッサンス期には教育的意義が見いだされたものの、17世紀にはキリスト教的価値観によってなわとびの繰り返す行為が非生産・非利益とみなされたのです。
18世紀、「近代体育の父」グーツムースによって身体運動としての意義が見いだされました。
日本でも古くからおこなわれていたと推測されますが、資料のなかに絵として描かれたのは明治18年が最初でしょう。明治以降の普及は、ヨーロッパの遊戯書などからの「翻訳」として紹介さて、学校を通じて広まったものです。
アジア・太平洋戦争期には、団体的・集団的活動としての性格に光が当たり国策として推進され、「ラジオなわとび」もありました。
戦後、なわとびは理想的な健康法として盛んになりました。