米文学史(P6302、佛教大学)科目最終試験答案6題セットです。問題4で95点を獲得しました。テキストの内容をしっかり理科した上での高度な論述が求められる問題です。
問題内容
1.アメリカ南部文学について、具体的な作家、及び作品名を挙げて論じなさい。
2.アメリカン・ルネッサンスについて、具体的な作家、及び作品名を挙げて論じなさい。
3.黒人差別とアメリカ文学の関係について、具体的な作家、及び作品名を挙げて論じなさい。
4.「失われた世代」と「ジャズ・エイジ」について、それら二つを関連させながら、具体的な作家、及び作品名を挙げて論じなさい。
5.アメリカの自然主義文学について、具体的な作家、及び作品名を挙げて論じなさい。
6.アメリカの黒人文学について、具体的な作家、及び作品名を挙げて論じなさい。
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米文学史 科目最終試験
1.アメリカ南部文学について、具体的な作家、及び作品名を挙げて論じなさい。
アメリカ南部とは,メイソン・ディクスン線以南の地域を指す。南北戦争で南軍として戦い,北軍に敗北するまで黒人の奴隷制度を認めていた地域に該当する。主な産業はプランテーション型の大規模な農場による農業。大農園主はヨーロッパの貴族にあこがれ,貴族をマネして暮らしていた。黒人奴隷の存在と貴族的な上流階級の存在が根底にある。商業や工業を中心に発展してきた北部とは大きく異なる。南北戦争で敗れ,北部の人間,制度,文化が流入。怨念,過去への郷愁,喪失感が南部に残る。
南北戦争前の代表的作家としてはポーが挙げられるが,彼の作品は南部に根ざしていない。シムズは同例制度を指示する作品を書いている。戦前南部文学の代表に位置付けられる。メリーランド出身のダグラスは奴隷解放のために尽くした。南部の黒人奴隷と奴隷制度をテーマとする『アンクルトムの小屋』を書いたストウも,重要な作家である。
南北戦争後では,南部出身でのマーク・トウェインが最初に挙げられる。『トムソーヤーの冒険』の続編に位置付けられる『...