W0103 社会福祉史
科目最終試験のまとめ。
レポート評価A、試験80点。
テキストに即して800字前後でまとめた答案6題です。
①明治7年成立の恤救規則についてその内容と特質を説明せよ。
②第2次世界大戦敗戦後、GHQ占領下における社会福祉の再生について、その内容と特徴を、戦前のあゆみと比較しながら説明せよ。
③前近代日本における支配者が行った慈恵的救済についてその内容と特徴を述べ、あわせて近代への影響についても説明せよ。
④日本における1960年代-1970年代初期にかけての社会の現代的成熟と社会福祉の展開について説明せよ。
⑤1930年代以降の戦時厚生事業についてその内容と特質を説明せよ。
⑥明治後半期に本格化する民間の慈善事業について、具体例をあげながら、近代日本の慈善事業の特徴と問題を述べよ。
「明治7年成立の恤救規則についてその内容と特質を説明せよ。」
近代日本最初の救貧法制である恤救規則は、古代以来の天皇の慈恵を継承する方向でまとめられ、極めて制限的なものであった。恤救規則には三つの特質がある。
第一は、制限救助主義である。これは、労働能力を持たないだけでなく、親族や地域での相互扶助の対象にもなっていない「無告の窮民」のみに、対象者を限定したことを指している。この規則では、本来救済は、人々の...