聖徳大学大学院、通信課程、教育心理学特論の第二課題です。課題番号3「教師の指導技術の評価項目について考えなさい」約2400字。【評価S】【講評:充分に学習、理解、考察されて論じている。前半導入部分はもう少し簡潔なほうがよい。】
教師の指導技術の評価項目について考えるためには、この問いの意味するところを明確に
する必要がある。そもそも「評価する」とはどういうことだろうか。「評価する」という言
葉を辞書で引いてみると、「物の善悪・美醜などを考え、価値を定めること。」とある(大辞
林、第三版)。つまり、今回の場合の「評価する」とは、「指導技術の善し悪しを考えて価値
を定めること。」となる。この「価値」とはどういうことだろうか。「価値」についても同様
に辞書を引いてみると、「物が持っている、何らかの目的実現に役立つ性質や程度。値打
ち。有効性。」とあった(大辞林、第三版)。したがってさらに噛み砕いて「評価する」につ
いて説明すると、「指導技術の善し悪しがどの程度目的実現に役立つかを定めること。」とな
る。さらに、今回は評価する「項目」について考えたいのであるから、最初の問いである
「教師の指導技術の評価項目について考える」というのは、「指導技術のどのような項目の
善し悪しが、目的実現に役立つかを考える」という風に言い換えることができる。
ではまず、善い指導技術によって実現される目的と...