P6102 文学概論第2設題

閲覧数2,331
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員770円 | 非会員924円

    資料紹介

    2017年度にA判定をいただきました。レポート作成の資料にお使いください。そのまま写しての提出はご遠慮ください。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     『日本の近代小説』(特に「自然主義の特質と先駆」および「白樺派」などの章)を読み、日本に独特だと言われる「私小説」とはどのような性格のものかについて述べなさい。
     「私小説」とは、作者自身を主人公とし、自己の生活体験とその間の心境や感慨を虚構化することなく、ありのままを語ったとみなされる小説のことを指す。日本における自然主義文学の流れをくむもので、田山花袋の『蒲団』に発するという説が有力である。日本独特だと言われる「私小説」とは、どのようにして生まれたのか、順を追って見ていく。
     「自然主義文学」とは、フランスの作家エミール・ゾラが提唱したものである。ロマン主義の反動として登場したもので、客観性・科学性を重視し、美化することなく社会的矛盾や人間の悪い部分を描いた文学作品のことを指す。そしてゾラの作品は、1900年代の日本の文学界に大きな影響を与えた。小杉天外は『はつ姿』『はやり唄』、永井荷風は『地獄の花』、小栗風葉は『さめたる女』、自然主義の先駆者の役割を果たした国木田独歩は『運命論者』『正直者』を書いた。しかし、ゾラが客観性・科学性を重視しながら人間の「あるがまま、真実の姿」を描こ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。