ストループ効果について、目的・方法・結果・考察の順にまとめてあります。
<目的>
ストループ効果とは、同時に視覚に言葉と色といったような同時に2つの情報が入ってきた状態で単語の色を命名する際、言葉の意味と異なる色のついた色を命名する場合では単なる図形の色を命名するよりも反応が長くなる現象である(J.R.Stroop,1935)この現象を検討するために、意味のない図形の色を答える時間に対して、意味する色とは異なる色で描かれた色名単語の色を答える時間が変化するかどうかを調べていく。また、色名単語をひらがな、漢字、カタカナと異なる表記にした時にストループ効果がどのように変化するか検討していく。
<方法>
被験者:大学に在籍する学生、男性9名、女性5名
実験日:12月○日と12月○日の午後2時45分から3時15分までの2回に分けて行った。
場所:大学○○教室。暗幕のカーテンで日差しが入らない状態で蛍光灯を付け、明るい状態であった。
装置:パーソナル・コンピュータ、液晶画面、キーボード、実験用ソフトフェアSuperLabPro 2.0
(Cedrus社)
実験計画と刺激:実験条件と各条件で用いる刺激は表1の通りである。使用する色はいずれの条件でも赤、黄、青、緑の4...