ソーシャルワークの形成過程についてまとめた内容
ソーシャルワークの形成過程についてまとめてください。
ソーシャルワークが誕生する以前の流れでは、社会的に立場の弱い人たちに救いの手を差し伸べてきたのは、宗教上の救済や法制度であった。
ヨーロッパではキリスト教の慈善活動が源流とされており、信者の倫理観から隣人を愛することが神を愛することとして救済していたとされている。
日本では604年に聖徳太子の救済思想である十七条憲法を制定されていた。キリスト教と同様に仏教が同じ役割を果たしていたとされる。
その後、資本主義が成立されたイギリスでは、中世的な慈善活動による救済は破綻し、国家的な対策として1601年にエリザベス救貧法が施行された。この法律は貧民を労働力の有無で分類され、違反すると処罰されたのである。産業革命に入ると、農村から人口が都市部へ集中し貧民が増え、1834年新救貧法が制定され、ワークハウス等の救貧施設が運営された。しかし、人々の貧困は解消されなかったため、社会調査を行い貧困は個人の原因ではなく、経済活動を優先とした社会が貧困を生み出していることが明確になった。そこで当時、貧困層の救済をしていた慈善組織が、相互の情報交換、協...