「第1設題」本テキストで述べる社会科授業の基礎構造について説明し、平成20年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会授業のあり方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
「第1設題」
本テキストで述べる社会科授業の基礎構造について説明し、平成20年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会授業のあり方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
社会科授業の基本構造
はじめに設題に対する記述の前に「小学校 社会科」における目標について考えてみる。学習指導要領における社会科目標は次の通りである。「社会生活についての理解を図り、我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て、国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う」とある。この言葉の意味を私なりに解釈してみれば、日本の国籍を持って生まれ、これから先において日本(もちろん国外でも)で暮らしていくためには、先人たちが今までに築き上げた歴史や伝統・文化、経済活動などを深く理解するとともに、今を生きる私たちが様々な課題に対して議論や考察をすることで更なる日本社会の発展へと繋がっていく、とみてとれるのではないだろうか(あくまでも、個人の解釈・見解です)。そのように考えると、私たち日本人にとって切っても切り...