2017年度シラバス
【設題文】
本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し,
平成20年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を
考察しなさい。また基本構造に基づく社会科授業のあり方について,
幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
【参考教科書】
岩田一彦(2009)『社会科固有の授業理論・30 の提言 -総合学習との関係を明確にする視点-』第7版, 明治図書出版.
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レポートの丸写しには厳重な処罰がくだされる為、
教科書と同時に読み進めながらレポートを作成することをお勧めいたします。
本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し,
平成20年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を
考察しなさい。また基本構造に基づく社会科授業のあり方について,
幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
1 序論
平成20年,学習指導要領の改訂が行われた。その内容は,教育基本法の改正や学校教育法等の理念を踏まえ,子どもの発達上の課題や社会の変化に対応するものであった。しかし,総合的学習の導入などに伴い,社会科教育の持つ役割を明確にできないでいる教員は現実に少なくない。また,社会科の本質的目標を捉えた社会科固有の授業のあり方と授業一般のあり方を区別できていない教員が多いのが現状である。そこで,本稿では社会科授業の基本構造を明らかにし,それを社会科授業へとどのように組み込むかについて考察したい。
2 本論
2.1 社会科の基本構造
社会科教育の基本構造は,「構造的知識の学習」「探求過程」「合理的意思決定」の3つの柱で成り立っている。
① 構造的知識の学習
社会科の内容は社会諸科学の蓄積してきた研究成果から構成されるが,単元の学習内容が構造化された知識と...