自分なりに教科書をまとめました。
2017年度に受験したものになりますので、2018年度につきましては、シラバス等でご確認ください
S0525 学校教育職入門 最終試験
教職をとらえる視点として、教職聖職者理論、教師労働者理論、教師専門職理論がある。それぞれ簡潔にまとめ、それぞれ論の差がどこにあるかについて述べよ
1教師聖職者理論
これは、「教師は児童・生徒の模範となるように常日頃から自己研鑽し、善良な心をもち、親を敬い、友人を信じ、国家のため、国民のために働かなければならない。また、教師はただひたすらに教育という崇高なる使命に邁進し、貧しくとも清廉潔白で、献身的な職務態度を求められる。」という考え方である。
2教師労働者理論
戦後、教育は国民の基本的人権の一つとして保障され、国家のためではなく、自己のための教育へと変わった。教師のあり方も、戦前の教師のあり方を反省し、教師の「倫理網領」では、教員を現代に生きる労働者と規定している。これは階級的教師観に立ち、教師の政治的役割を重視した教職観である。
3教師専門職理論
聖職論などを中心とする「古典的教職観」は、教師としてふさわしい人格を備え、その教授する内容を構成する学問に関する知識があれば、誰でも教師になれるという認識であった。そのため、教育に関する...