玉川大学通信教育部「教育原理」第1分冊
2017年レポート課題 (評価B)
<略題>西洋の教育
<課題>近代教育に多大な影響を与えたコメニウス、ルソー、ペスタロッチ―、フレーベル、ヘルバルトの各教育思想を比較しながら述べると共に、ジョンデューイの教育についても述べよ。
科目コード07802 「教育原理」第1分冊
西洋の教育史を見てみると、近代教育に多大の影響を与えた偉大な教育家が多くいる。コメニウス、ルソー、ペスタロッチ―、フレーベル、ヘルバルト、ジョン・デューイは、西洋の教育史において欠くことのできない人物である。彼らはどのような教育思想を持ち、どのような影響を与えたのか、比較しながら述べていく。
近代教育の曙と称されるコメニウスは、現代の教育にも繋がる思想を持ち、その後の教育家たちに多くの影響を与えた。主著『大教授学』では、今日とさほど変わらない民主的な単線型の制度を述べ、学年・学級制や、一斉授業という授業の形式を作り上げた。さらに実験や観察を授業で行う直観教授を取り入れ、これは後に、ルソー、ペスタロッチ―などに受け継がれる。他にも、教育の目的を究極目的と直接目的に分けること、体罰を課さないこと、子供を内面から育てていくという、ソクラテスの産婆術にも似た教育思想を持った。子供の中に「善なるもの」を認めるという児童観は、19世紀以降に広まる新教育運動の原点ともなる思想だ。彼の、自然主義の教育思想はやがて、17世紀以降の西洋教育史の中心となり...