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<はじめに>
教師は児童の生きる力を育む為にも、成長のスピードや理解の仕方などの個人差を意識し、児童1人1人に合わせた方法で教育を施さなければならない。本レポートでは、実際の教育現場に出た時に考慮すべき個人差にはどのようなものがあるかについて、テキスト内にある道徳性、学習意欲の個人差を基に考察する。
<道徳性の個人差>
教室において考慮すべき個人差の一つとして、道徳性を挙げ、具体例とともに考察していく。学習指導要領(2017)によると、道徳性は「道徳の時間及び学校教育活動全体を通して育むもの」であると教育において重要な役割を占めている。人間の生き方や基本的な価値観を方向付けるものでもある。
ピアジェ(Piaget、1896-1980)によると、道徳性は「他律から自律へ」と発達する。前操作期の子どもは、他者(大人)から与えられたルールを絶対的なものとみなし、罰を恐れる。しかし具体的操作期の子どもは、ルールは、大人から与えられるだけのものではなく、対等な立場の者同士で規則を決めていくものであると考えるようになる。つまり、小学校低学年の児童には、教師が善悪の基準となる社会的ルール(...