中央大学 通信教育部 2018年・2019年 西洋法制史 第1課題

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資料紹介

中央大学通信教育2018年度 評価はBになります。

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第1課題
1,古典的な客観的 ius の概念
我が国において「権利」という言葉は,「droit」(仏語),「right」(英語),「recht」(独語)
等の語訳として用いられるようになったものである。これらの西洋語は「正義」,「正直
せいちょく

といった意味をもつ言葉であるところ,ラテン語「ius(法権利)」の語訳として採用された
ものである。ius という言葉は「IUSTITIA(正義)」から来たものである。そして,ius に
は二つの意味があるとされており,そのうちの一つは,「各人の持つ正当な取り分」である。
歴史的・伝統的には ius という言葉はこちらを意味するとされている。ius が上記の意味を
有することについては,ユスティニアヌス法学提要にある,「正義とは,各人に彼の法権利
(ius)を配分しようとする,変わることのない永続的な意思である。」,「法権利の基本原理
は次のとおりである。・・・各人に彼自身のものを配分することである。」という法文から明
らかであろう。そして,ここにいう正義とは,アリストテレスの正義論における「配分的正
義」という考えが前提とされ...

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