【日大通信】哲学 分冊1

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    資料紹介

    【日大通信】哲学 分冊1
    日大通信 哲学リポート分冊1の合格リポートです。
    リポートを書く際の参考・資料等にお使い頂き、内容の丸写しはやめてください。

    課題:「ソクラテスの対話の真意」について論じてください。
    キーワード:デルポイの神託、ソフィスト、無知の知、助産術、徳の定義

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     ソクラテスは、人々との対話の中から真理を追求しようとした。従来の自然哲学者が、人間を自然的・物体的な実体とみなしたのに対し、その本質である魂への問いかけによって、人間という存在の真理に近づくことを試みたのである。彼はこうした活動により、のちに「青年たちを堕落させ、国家の認めていない新しい神を導入した」として告発され、死刑の判決を受けた。その法廷において、「魂の探求なき生活は人間にとり生甲斐なきものである」と述べた死生観も踏まえ、対話の真意を考えたい。

     古代ギリシアでは、ソフィストと呼ばれる職業的教育家たちが台頭していた。アテネを中心として弁論術や政治・法律などの教養を教えた人々である。その一人であるプロタゴラスは、「万物の尺度は人間(個人)である(真理は相対的である)」と述べたが、これに対してソクラテスは、その矛盾を指摘した。プロタゴラスの言に従う限り、プロタゴラス自身がこの考えに反対する者の意見をも真理として受け入れざるを得ないためである。

     あるとき、ソクラテスは、デルポイの神託が「この世にソクラテス以上に知恵のある者はいない」と告げたことを知る。その意味を思い悩んだ末、世...

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