佛教大学通信教育課程「仏教哲学」の『第1設題:「禅」の第三章「禅の意味」か第六章「実存主義・実用主義と禅」、いずれかを選び、前半で内容をまとめたうえで、後半で自分のコメントを加えよ』のレポートです。評価は「A」でした。所見は「良くまとめられた内容である」でした。ご参考になれば幸いです。
B6512 仏教哲学 第1設題
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『禅』の第三章「禅の意味」か第六章「実存主義・実用主義と禅」、いず
れかを選び、前半で内容をまとめたうえで、後半で自分のコメントを加
え よ。
ま ず、第 三章 「禅の 意味」 の内容 をまと める 。
禅とは、自己の存在の本性を見抜く術であり、あらゆる束縛から解放
する道を指し示すものである。または、普段抑えられ歪められている本
来の私たちの力、即ち創造や慈悲といった衝動を自由に解き放つものだ
ともいえる。自分自身の生活を振り返ると、自らを幸福にすること、互
いに愛し合うことは重要であると認知し、元来人はそうすることができ
る機能を持っているものだが、それ自体認識していない場合が多い。そ
こで、禅は仏教徒のいわゆる「第三の眼」を開け、という。そうして自
己の存在の本性を見ることになり、人生の目的が判明せずとも今ある生
に無限の幸福を見出せることを知る。このことが見出せないうちは世の
中の矛盾衝突の意味が不明で、結果静止ともいえる生きた屍のように心
のバランスが崩れることもある。そういった中で、人はその答えを見出
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