2020年度、中央大学法学部通信教育課程 保健理論 第1課題です。評価はCでした。課題内容『ヒトの睡眠の構造とと意義について述べ、レム睡眠、ノンレム睡眠に関してそれぞれが発言する機序を説明しなさい。』
ヒトの睡眠の段階はレム睡眠とノンレム睡眠に大別され、この内ノンレム睡眠は脳波状の睡眠の深度により更に1度から4度までの4段階にわけられる。この5つの睡眠段階の判定する方法として睡眠ポリグラフ記録と呼ばれる国際判定基準が策定されており、脳波、眼球運動、筋電図の3つの指標を同時に測定する方法により行われる。
レム睡眠とは急速眼球運動(Rapid Eye Movement)を伴う睡眠を意味し、大脳が不完全ながらも活動している睡眠である。不完全とはいっても大脳皮質は覚醒時よりもむしろ強く活動しており、運動機能を遮断しない限り激しい寝相、歯ぎしりといった不随意運動が起こることもある。レム睡眠は大脳の機能を発達させ、その成熟を活性化することより意識を覚醒の状態に導く機能を有していると考えられており「脳を創造し、育てる」役割を担っているといえる。
ノンレム睡眠とは、急速眼球運動を伴わない睡眠である。ノンレム睡眠時の脳は深い休息状態にあり、大脳の覚醒量が増大する幼児期以降にはとりわけ「脳を守り、修復する」という重要な役割を担う眠りである。
ヒトの睡眠を段階的に見ていくと、覚醒の状態から次第に覚醒レベル...