【S評価】教育課程論/聖徳大学通信教育部「教育課程論」第2課題第1設題『「中立性」の原理に関する一考察。』
参考文献:教育課程論‐カリキュラム理論の基礎と発達の歴史‐<改訂版> 齋藤新治 聖徳大学通信教育部 2003年4月1日
教育基本法(平成十八年十二月二十二日法律第百二十号)文部科学省HPより抜粋
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第 2 課 題 第 1 設 題
平成18年改訂教育基本法の教育目標第二条の五には「伝統と文
化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとと
もに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養
うこと。」1)と規定されている。この理念は学校教育の中立性の
原 理 で あ る 。
その上で、具体的に学校教育における「中立性」とはなにか。
第一には大原則として教育基本法改訂14条・15条に明示される
政治的・宗教的中立の規定が挙げられる。我が国は市民社会を基
盤とした民主主義国家であり、個人の思想や信条の自由を尊重し、
またその自由は国民の権利として憲法第19条に保障されている。
公教育の場において特定の政治思想や宗教思想に偏った教育を強
いることはあってはならず、教育現場はあくまで中立的な立場に
あることが求められる。第二に教育的中立である。公立学校とし
て全国一律的な資格の認定とそれに伴う学校行事を、いずれも法
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を根拠とする中立的な立場のもと全うしなければならない。また
やはり公の学校として、ことに児童や幼児が幼ければ幼いほ...