佛教大学 科目コード【Q0103】
西洋の歴史 科目最終試験対策です。
実際に過去に出題実績のある
5題の解答を載せています。
科目コードが異なっていたり
【西洋史】などの科目でも
同一問題となっていますので対応可能です。
私は4番が出題され95点合格でした。
1. 古代地中海世界の文化の特色と、後世への影響について具体例を挙げながら論じなさい。
2. 古代ギリシアと古代ローマがいかに西洋世界の基礎を形成したのか論じなさい。
3. 古代地中海世界の多神教について概観しながら、現代において古代の多神教からどんなことを学べるか、自身の意見を詳しく述べなさい。
4. メソポタミア、エジプト、ギリシア、ローマの古代宗教のそれぞれの特色について比較しながら論じなさい。
5. 「古代地中海世界」という枠組みで西洋古代史を考察する意味、有効性について論じなさい。
西洋の歴史 試験対策
1. 古代地中海世界の文化の特色と、後世への影響について具体例を挙げながら論じなさい。
本稿では古代地中海世界の文化の特色としてメソポタミア文明とエジプト文明で誕生し
た「文字」に着目して論述していく。
まずメソポタミア文明では粘土板に刻まれる形で楔形文字が用いられていた。初期には
そのほとんどが公共組織の管理運営を記録する行政・経済文書であり、残りも官職名・地
名・容器名などの語彙をそれぞれ列挙する辞書リストであった。楔形文字もはじめは絵文
字であり、次第に線形あるいは楔形へと変化していった。大半は表意文字であり文法に即
しているわけではなかったが、時代が経つにつれ音節文字としてしようされるようになっ
ていった。
一方、エジプト文明ではヒエログリフという文字が使用されており、これは非常に写実
的であった。つまり、魚という意味の言葉は魚の形をしているのである。最初はおそらく
絵文字であったが、徐々にヒエログリフとして定型化していくこととなった。驚くべきこ
とにヒエログリフは上述した楔形文字とは異なりおよそ 3000 年間にわたって、書体はあま
り変化するこ...