高齢者の介護は誰が担うべきか
1970年には、65歳以上の高齢化人口比率が7%だったのが、2000年にはその2倍以上の17.4%になっている。さらに人口構造の高齢化は今後も着実に進むと予測され、2014年には、65歳以上の人が5%を超え、約3199万人と見込まれ、国民の約4人に一人が65歳以上の高齢者になるという。こうした事態の一方には、
高齢者の介護は誰が担うべきか
1970年には、65歳以上の高齢化人口比率が7%だったのが、2000年にはその2倍以上の17.4%になっている。さらに人口構造の高齢化は今後も着実に進むと予測され、2014年には、65歳以上の人が5%を超え、約3199万人と見込まれ、国民の約4人に一人が65歳以上の高齢者になるという。こうした事態の一方には、出生率の低下がある。それを、合計特殊出生率で見てみると、戦前は4人台だったが、50年代には2人代、そして2004年には、1.29人まで低下した。また、最近では女性の社会進出がある。「平成13年度厚生労働白書」によると、2000年の女性労働力人口は2753万人、労働人口総数に占める割合は40.7%である。今は、女性もどんどん社会に出て活躍している。しかし、その一方家族の機能の低下という問題が出てきた。
高齢者社会の進展にともない、寝たきりや痴呆の高齢者が急速に増加している。一方、核家族化が進行、高齢者の一人暮らしや高齢の夫婦のみの世帯の増加、誰も日常生活の面倒を見てくれないなどの家族の介護機能の低下により、高齢者介護の問題は誰にとっても老後の生...