【佛教大学】P6305【米文学研究】【科目最終試験】2019年度対応 84点合格

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    資料紹介

    基本的にはテキストの内容に沿って解答し、そのことについての自分の考えを後に付け加えておくと高得点を狙えると思います。設問を次に挙げておきます。

    1.フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を、語り手から読んで、その面白さを述べなさい。
    2.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を歴史から読んで、その面白さを述べなさい。
    3.メルヴィルの『二つの教会』を、歴史から読んで、その面白さを述べなさい。
    4.フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を、歴史から読んで、その面白さを述べなさい。
    5.ヘミングウェイの『エデンの園』を、フェミニズムの視点から読んで、その面白さを述べなさい。
    6.ロチの『お菊さん』を、ポストコロニアルの視点から読んで、その面白さを述べなさい。
    7.ヘミングウェイの『老人と海』を、謎を手がかりに読んで、その面白さを述べなさい。
    8.フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を、謎を手がかりに読んで、その面白さを述べなさい。

    皆様の参考の一助になれば幸いです。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を、語り手から読んで、その面白さを述
    べなさい。
    『グレート・ギャツビー』はニックの語りからなっている。ニックは「イェール大学新
    聞」の連載論説を寄稿していただけあって、常人ではありえない表現の数々が作品の至る
    所に散りばめられている。ニックの技巧に富んだ表現は、彼が神のように何でも見通して
    いる人間であるかのような印象を受けるが、極めて主観的な描写が多く、真実を語ってい
    るかも疑わしい。最初にニックは次のように語っている。
    「人生というものは詰まるところ、単一の窓から眺めたときの方が、遙かにすっきりし
    て見えるものなのだ。」
    これは、今から語られるニューヨークでの生活が、すべてニックの主観によって捉えられ
    た世界であり、偏った見方であることは承知で読み進めて欲しいと、作者自身が宣言して
    いるかのようである。ニックを神のようでありながら人間らしい語り手とすることで、私
    たち読者もニックの言葉の一つ一つに引き込まれていくのである。これは、この作品の大
    きな特徴である。
    ニックは自分が語りたくないことは語らない語り手である。また、「人間の...

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