【日大通信】【2019〜2022年度課題】倫理学概論 分冊1(新教材)

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    資料紹介

    日大通信 倫理学概論リポート分冊1の合格リポートです。
    リポートを書く際の参考・資料等にお使い頂き、内容の丸写しはやめてください。

    課題:教科書の第一部を精読し、そこで論じられている倫理学理論の中からあなたがもっとも納得できるものを一つ選んで、その要点を解説し、あなたがその理論を選んだ理由を他の理論と比較しながら論述しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    教科書で紹介された倫理学理論の中で私がもっとも納得できるのは、アリストテレス的徳倫理学である。なにが善いことなのか、正しいことなのかという問いについて考えるとき、人間が備えるべき資質を考えることなくして答えは導き出せないだろう。私たちが「徳倫理」と呼ぶべきものの原点は、魂の探求者とも云うべきソクラテスにあるが、「徳倫理学」と呼ぶべきものを確立したのはアリストテレスである。本レポートでは、アリストテレス的徳倫理学の要点を解説した上で、他の理論との比較を試みる。
    アリストテレスは、ソクラテスの後継者であるプラトンの弟子である。ソクラテスといえば、『ソクラテスの弁明』の中で「魂の探求なき生活は人間にとり生甲斐なきものである」と語るほど、魂への問いかけを重視しながら人間という存在の真理に近づこうとした人である。そして、アリストテレスは『ニコマコス倫理学』において、善をプラトンが考えた「イデア」としてではなく、「目的」としてとらえ直した。私たちにとって幸福とは、求められるに値する目的であり、よって、諸目的は幸福という目的のためにあるという。たとえば、「この人間は善い」と語るとき、それは人間固有の...

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