2019年度佛教大学通信課程 初等教育内容社会の合格済みレポートです。
こちらは2019年度4月以降入学、新テキスト・シラバスに対応しております。
佛教大学は特に罰則が厳しいのでそのままの転用は控えてください。
こちらを参考程度に、新テキスト・自らの考察を付け加えるなどしてご利用ください。
【設題】
本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し、平成29年版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会科授業のあり方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
【参考文献】
岩田一彦著『社会科固有の授明治図書出版業理論30の提言:総合的学習との関係を明確にする視点』
1.社会科の教科目標
変化の激しいこの現代社会において、これから子どもたちには、1 人 1 人が社会の担い手
となっていき、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、資質的な豊かさをもって、社会
に様々な新しい価値を見出すことが期待されている。近年平成 29 年度学習指導要領が告示
された。今回改訂において、前回の平成 20 年度版学習指導要領の教育内容などを引き続き
残した状態で、「生きる力」をさらに具体化し、知識理解の質というものをより一層高くし、
確かな学力の育成を目指したものとなっている。まずは、社会科授業の基本的な構造と平
成 29 年度学習指導要領社会科における教科目標との関連について考察していく。
平成 29 年度学習指導要領社会科における教科目標は、次のとおりである。「社会生活に
ついての理解を図り、我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を育て、国際社会に生きる
平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う」。これは、子ど
もたちが社会の中で様々な問題に直面した時に、認識したものを自らの判断材料とし、合
理的な判断ができるように育てていくことでると考...