2019年度佛教大学通信課程 初等教育内容算数の合格済みレポートです。
こちらは2019年度4月以降入学、新テキスト・シラバスに対応しております。
佛教大学は特に罰則が厳しいのでそのままの転用は控えてください。
こちらを参考程度に、新テキスト・自らの考察を付け加えるなどしてご利用ください。
【設題】
(1)アフィン変換について,具体的な例を挙げてその仕組みを説明せよ。次に,アルベルティの作図方法について図を含めて説明せよ。
(2)分離量と連続量について説明せよ。次に,外延量と内包量について説明せよ。
(3)順列と組み合わせについて,具体的な例を用いて説明せよ。次に,二項分布について説明せよ。
(4)命題と命題でないものの違いを具体的な例を用いて説明せよ。次に,部分集合の交換法則,結合法則,分配法則について具体的に説明せよ。
(5)式の類型について説明せよ。次に,不等式について説明せよ。
【参考文献】
黒田恭史編著『数学教育の基礎』佛教大学通信教育部
(1)アフィン変換について、具体的な例を挙げてその仕組みを説明せよ。次に、アベルテ
ィの作図方法について図を含めて説明せよ。
アフィン変換とは、回転・拡大縮小・剪断と平行移動の組み合わせによる変換である。身
近な現実事象では、光による影の形状を考察すれば、数学的な概念を捉えることができる
だろう。例として、変換前の原像 X と変換後の像 X′の関係からアフィン変換について、
説明する。
まずは光と影の平行な位置関係について図 1 を用いて説明する。
図 1
窓ガラスに貼り付けた原像 X と板に映る像 X’は、合同となる。さらに、原像 X と像 X’のそ
れぞれの対応する頂点を線で結ぶと長さも等しくなり、平行となる。また、原像 X は動か
ず、光の角度に変化を伴う場合においても、原像 X と像 X’は合同となり、対応する頂点を
結ぶ線はすべて平行で、長さも等しくなる。これは空間内での原像 X と像 X’の平行移動と
見ることが可能である。
次に垂直な位置関係について図 2 を用いて説明する。窓ガラスと垂直になる床に光によっ
てできる影を映し出すときを考える。図 2 の右図は、横...