2019年度佛教大学通信課程 初等算数教育法の合格済みレポートです。
こちらは2019年度4月以降入学、新テキスト・シラバスに対応しております。
佛教大学は特に罰則が厳しいのでそのままの転用は控えてください。
こちらを参考程度に、新テキスト・自らの考察を付け加えるなどしてご利用ください。
【設題】
(1)算数科と数学科,算数・数学教育学の学び,算数科教育の目標(学習指導要領)と評価(目的・時期・主体・内容と方法)について,概要を説明せよ。
(2)「数と計算」領域における「数の分解・合成」について学習指導案を作成せよ。
【参考文献】
原清治監修他『新しい教職教育講座 教科教育編③算数科教育』ミネルヴァ書房
(1)算数科と数学科,算数・数学教育学の学び,算数科教育の目標(学習指導要領)と評価(目的・時期・主体・内容と方法)について,概要を説明せよ。
1.算数科教育の目標
算数・数学教育学の知見を学ぶことは、指導する立場として算数・数学
の深い知識を得ることだけではなく、指導の苦手な項目や逆にどの項目が得意なのかなど、様々な視点から児童の様子を考察したり、よりよい授業を構築することに繋がる。また算数や数学の教育史を学ぶことも大切である。特に学習指導要領の変遷を理解しておくことは、これまでのどのような時代背景の中で教育政策が行われ、どういった成果を生み出したのかを学ぶことができ、今後の算数科の授業構築に繋がると考えられる。
算数科の目標には、①国が基準として定めている目標と②算数・数学教育学研究の立場からの目標の2つの立場から考えられる。まず初めに①国が基準として定めている目標として小学校学習指導要領が挙げられる。今回の学習指導要領改訂では、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3つの柱に基づいて具体的な目標を示し、数学的に考える資質・能力全体を「数学的な...