【科目】
S5481_人権(同和)教育
【設題】2019年度
50年に及ぶ戦後の同和教育史を概括すること。また、人権(同和)教育の意義と学校における人権(同和)学習のあり方を具体的に論述すること。
【概要】
学習したことを要約した上で自分の意見を入れることでA判定が取りやすくなります。
※シラバスの留意事項に沿い、必要に応じて調査してまとめてあります。佛大で小学校1種免許の取得を目指す皆さんは是非ご活用ください。
まず、同和問題とは何かについて見ていく。そもそも、部落とは集落という意味であり、同和地区とも呼ばれていた。行政用語からすると、部落と言えば、「被差別部落」のことを表しており、部落に関する問題のことを総括して「同和問題」と言われている。同和問題とは、日本社会の発展にともなって生じた身分階層構造に基づく差別により、一部の集落が経済的・社会的・文化的などで劣悪な差別を受け、さらに、権利や自由、平等などを保障されていないという現代でも続いている社会問題である。日本国憲法には、「すべての国民は、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有す」や「すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって差別されない」などの被差別部落の人たちに対して差別の抑制を促した法律が定められている。このように、同和問題における差別問題が憲法によって定めていることを国や国民は理解し、見て見ぬふりをしてはいけない問題である。近年は差別をなくす運動や取り組みなど多く活動されているのを目にするが、昔は同和地区に対する差別が顕著に見られた。老朽化した住宅が多く建ち、ガスや水道の本...