参考資料としてお使いください。
合格済み(2017年度)
S0835 病弱虚弱児の心理・生理・病理 第 1 設題
(1)
病弱・虚弱児の主な疾患について、生理・病理を簡単に説明し、医療と
教 育の連 携を 具体的 に述べ なさい 。
学校教育で使用される「病弱」と「身体虚弱」の定義は、長期にわた
り医療や生活規則、特別な教育の手だてが必要な疾病の状態を示すもの
である。たとえ病状が重度であっても一過性のものは含まれないなど、
医療的な根拠や基準に基づく医学用語ではない。この病弱・身体虚弱児
教育が対象としている主な疾患は「悪性腫瘍」、「循環器疾患」、「腎疾患」、
「気管支喘息」、「糖尿病・内分泌疾患」、「膠原病」、「てんかん・神経疾
患 」であ る。
まず悪性腫瘍とは、いわゆる小児がんである。幼児期以降の小児の疾
患による死亡原因の中では1位となっている。小児がんの主要疾患は造
血器腫瘍と脳腫瘍である。急性白血病の主な症状は、遷延する発熱や顔
色不良、鼻血やあざなどの出血傾向、全身倦怠感、食欲不振、骨や関節
の痛みである。正常に成熟できず幼弱なままの血液細胞が骨髄の中で無
制限に増え続けるというのが病気の本態で...