2019年度佛教大学通信課程 初等教育内容外国語の合格済みレポートです。
こちらは2019年度4月以降入学、新テキスト・シラバスに対応しております。
佛教大学は特に罰則が厳しいのでそのままの転用は控えて下さい。
こちらを参考程度に、新テキスト・自らの考察を付け加えるなどしてご利用ください。
【設題】
子どもの心を動かすこと、またからだを動かすことがなぜ授業に必要なのか、テキストの内容にもとづいて述べたうえで、実際の外国語の授業で自分が行うとすれば、どのような活動を選ぶか(テキストで参考にした箇所を明記)、またその活動にはどのようなICTや教材がふさわしいかを論じよ。
【参考文献】
山本 玲子著『子どもの心とからだを動かす英語の授業』青山社
日本の英語教育の歴史は、中学校でコミュニケーション重視であったが結果としては上手くいかなかった。また近年、小学校においても英語を導入されたが、効果は見られなかった。場面と意味を無理矢理設定して型を覚えて発音する練習が原因である。会話は、「耳」で相手のことばを聞き取り、「頭」で理解して返事を考え、さらにほぼ同時に「口」でことばを発するすばやい動きの連続する活動である。つまり頭だけで考えて話すのではなく、体に覚えさせることで、後から自然と口をついて出てくるものである。人間が言葉を使う際に行う思考には「分析的思考」と「からだ的思考」がある。「分析的思考」は、中学校で学ぶ「文法」や「覚えた単語の知識」を使って、頭で考えることである。一方「からだ的思考」は身振り手振りを用いて、「分析的思考」だけでは得ることが難しい情報に付け加えて助けてくれる働きがある。しかし、「からだ的思考」は8歳までに出来上がるとされており、小学校の早い段階で身につけておく必要がある。実際に現在の小学校英語では、中学校英語に比べて「からだ的思考」ができるような活動が多く、英語学習を始めるのにはぴったりである。しかし中学校英語...