【合格済】保育原理 設題2 姫路大学
〈ルソー(1712―1778)、フレーベル(1782―1852)、倉橋惣三(1882―1955)の保育思想と彼らが後の保育に与えた影響について述べなさい。〉
1642字 参考文献あり
設題2 ルソー(1712―1778)、フレーベル(1782―1852)、倉橋惣三(1882―1955)の保育思想と彼らが後の保育に与えた影響について述べなさい。
初めに、ルソーは、それまでの「子どもは小さな大人」と言うべき子ども観に対し、子どもは大人と成長の仕方も物事の考え方も違うものであり、同じと捉えるべきではないとした。子どもの人権や、子どもの解放を主張し、児童中心主義、消極的教育を思想とした。ルソーは、「人間は生まれながらに善である」と述べており、大人になって必要になるものは、すべて教育によって与えられていることを強調した。合自然主義教育の思想をもっており、子どもの発達には自然が必要であると主張していた。その具体的な指導内容が著書「エミール」において見られる。
エミール、第2編・人生の第2期では、消極的教育について述べられている。消極的教育とは、心の内部から内発的に学んでいくことは、環境や保育者に対して積極的に働きかけできない領域であるとされている。消極的教育は、ほったらかしで何もしない放任主義ではなく、教育は受動的・追従的であって、命令や干渉はできるだけ避けるべきと主張し...