【日大通信】宗教学(B11000)分冊1【平成27・28年度】
宗教学、分冊1の合格リポートです。
講評では、「よくまとまっています。」とコメントをいただいております。
丸写しは厳禁です。あくまでリポート作成の参考程度としてください。
ご使用は自己責任でお願いいたします。
宗教学(科目コードB11100)分冊1
【課題】
次の二問のすべてに答えなさい。
1.イスラム教成立の経緯を略述せよ。
2.聖典(クルアーン)を中心に教義の特徴を述べよ。(教材四〇~五五ページ)
〈ポイント〉
イスラム教成立以前の宗教にも言及し、聖典(クルアーン)の構成、イスラム教における位置付けおよび思想的特徴を捉えること。
〈キーワード〉
偶像崇拝、多神教、ハディース、シャリーア、六神、預言者、五行
(以下本文)
イスラム教は、西暦七世紀初め、アラビアのマホメットによって開かれた宗教である。当初、マホメットの布教活動はメッカで始められた。当時のメッカは、重要な貿易通路の要所を占め、経済的繁栄を誇っており、また、カーバ神殿によってアラビア宗教の中心地であった。そしてアラビア社会は、多神教で、血縁による結びつきを基礎とし、宗教が部族、氏族の社会構造と密接に結び付いたものであった。よって、家柄を誇り、富や権力に頼るメッカの富裕な支配層にとっては、マホメットの説く一神教は面白くないものであり、マホメットに圧迫を加え始めた。身の危険を感じたマホメットは、六二二年、メッカの北...