設題:児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、対人関係(親・仲間))の拡がり、自己意識などがどのように変化するかをまとめよ。
序章
我々の行動には、良い行動と悪い行動がある。これらは、社会の規範によって導かれている。ということは、今できる行動を家庭や地域社会、学校などの生活の中で教わりながら獲得してきたのである。この様に広い意味での教育がなければ、我々は人間になれなかったであろう。
本レポートでは、児童期、青年期において社会的認知の拡がり、自己意識などがどのように変化するかについて、青年期の適応・不適応の状態や原因をまとめ論述することとする。
第1章:児童期
児童期は、親からの分離の動きが現れる幼少期と、心理的な自立を果たそうと揺れ動く青年期との間にある。身体の発達も比較的穏やかで、情緒的にも安定した時期であると言われている。しかし、子どもにとっては新たに始まる学校生活での経験は様々な側面に影響を与える。授業面では、子どもは自らの学習活動を客観的に捉え、制御する心的活動を身に付けていくのである。親や教師との関係から仲間関係へと活動の場が移行すると共に、集団内での位置付...