福祉サービスの利用方式における措置制度と利用制度について

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    資料紹介

    【概要】
    本レポートでは、福祉サービスの利用方式における措置制度と利用制度の特徴および現在の両制度のあり方について概観し、現在の状況についての意見を述べる。

    【目次】
    1. 措置制度と利用制度
    2. 措置制度と利用制度の現在の状況

    【引用・参考文献】
    ① 新・社会福祉士養成講座10 福祉行財政と福祉計画 中央法規出版
    ② 大島 正彦(2007)『「社会福祉基礎構造改革」の問題点』文京学院大学人間学部研究紀要Vol.9 No.1 pp.275~283.
    ③ 厚生白書(1999)
    https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/kousei/1999/dl/06.pdf
    ④ 佐橋 克彦(2011)『福祉サービスにおける措置委託制度の理論的意義と契約化の課題』北星学園大学社会福祉学部北星論集48.71-82.
    ⑤ コムスン不正請求、2億9千万円 7都県が返還請求 朝日新聞2007年06月13日02時23分
    http://www.asahi.com/special/070607/TKY200706120411.html

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1. 措置制度と利用制度
     福祉サービスの利用方式には2種類あり、1つ目が利用者に行政庁の判断でサービスを提供する措置制度、2つ目は個人が自らサービスを選択して提供者との契約により利用開始する利用制度である。
    措置制度は、第二次世界大戦後における戦災孤児や生活困窮者などの厳しい状況に置かれた者に対して、一方的に要件に合致するサービスを提供することによって、限られた資源分配の仕組みとして機能していたという利点がある。
    しかし、行政処分として一方的に提供されるサービスであるため、サービス提供者と利用者の間の権利義務関係が不明確であり、対等な関係が成立しないという短所があった。
    そこに登場したのが利...

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