性差による非対称性の考察
①男女間の性別による差異がもたらす非対称性の事例
ジェンダーが関わる現象で、男女間に「非対称性」がみられる統計的かつ事例的差異について
②非対称性の生じる原因とプロセス
なぜこのような現象が生じるのか
③事例の考察と課題
ジェンダーを考える上で常についてまわる先入観、既成概念
現状における「差異」
性差による非対称性の考察
①男女間の性別による差異がもたらす非対称性の事例
ジェンダーが関わる現象で、男女間に「非対称性」がみられる統計的かつ事例的差異として「スポーツのチームの監督は男性が多い」と言うことをあげたい。現代においては、様々なスポーツにおいて全日本女子代表チームが活躍しているが、その監督は女性ではなく男性である場合の方が極めて多い。例えば女子サッカーの日本代表、通称「なでしこJAPAN」の監督は、結成時から常に男性の監督が務めてきているし、バレーボールの全日本女子チームの監督を女性が務めたのは1960年から続く歴史の中で1回しか存在しない。女子のチームですら男性の監督が多いと言うことは、男子チームの監督については言うまでもない。実際2007年(本年)に開催された第八十九回全国高校野球選手権神奈川大会において女性監督が登場したことは、様々なメディアで取り上げられもてはやされる結果となった。これこそ、女性監督が珍しい、すなわち男性監督が「普通」であると考えられているという現在の状況を表したものであると言えるであろう。
②非対称性の生じる原因とプロセス
では、なぜこのような現...