訴訟の開始から終結に至るまでを約4,000字でまとめた合格済みのレポートです。
ご自身のレポート作成にお役立てください。
民事訴訟法
大阪市に住むと、札幌市に住むYとの間で、資金の返還をめぐって争いが生じ、XはYに対して訴えを提起した(平成29年4月20日に訴えを提起したものとする)。
XとYには、それぞれ以下のような「言い分」がある。また、この訴訟において、XとYの間で返還約束があったか否かについては、十分に証拠調べを尽くしたが真偽不明のままに終わった。
このような事実経過のもとで、訴訟の開始から終結に至るまでの手続の過程を要説しなさい。
(なお、訴訟手続の過程を説明するために不可欠と考える事実については、説明を容易にするために、任意に仮定的な事実を補充してよい。)
(Xの言い分)
平成18年3月1日に、私の娘の婚約者であったYがアメリカに留学するための費用としてどうしても500万円必要だというので、同日、Yとの間で、返済期日を1年後とする約束で500万円を貸す合意をして、その場でYに同額の現金を手渡しました。
ところが、返済期日が来ても、Yは、「500万円はもらったものだ」などと難席をつけて返済してくれません。そこで、私はYに対して500万円の支払いを求める訴えを提起しました。
(Y...