社会思想 Tホッブズの社会契約論について

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    社会思想 1
    Tホッブズのリヴァイアサンにおける社会契約論について論述せよ。

    リヴァイアサンは、1651年にイギリスの哲学者トマス・ホッブズ(1588~1679)によって発表された政治哲学書である。本書においてホッブズは、それまでの政治思想を大きく推し進める概念「社会契約論」を打ち出した。社会契約とは17~18世紀に西欧で有力であった政治・社会理論である。国家の起源を自由で平等な個人相互の自発的な契約に求め、それによって政治権力の正当性を説明しようとするものである。つまり社会契約では、国家とは個人が互いの権利を保持するために結んだ契約によって成立するものであると考える。この前提としては、社会契約がなされる前の状態(自然状態)が想定されなければならない。自然状態とは、国家・社会が成立する以前に想定される人間の状態をさす。つまり、人間の本性をどう捉えるかによって自然状態の想定も異なり、社会契約の内容、政府のあり方も異なるといえる。このため本問では、社会契約という概念を打ち出したホッブズが、人間の本性をどう捉えていたのかという点も踏まえ、リヴァイアサンにおける社会契約論の内容について論じる...

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