教育評価について

閲覧数3,484
ダウンロード数10
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

          教育評価について
    Ⅰ はじめに
     このテーマを調べようと思った理由は2つある。まず1点目は、教育社会学概論の授業の中で評価方法にも様々なタイプがあること、現在の評価方法の問題点を知り、教育評価について非常に興味を持ったからだ。2点目は、僕が塾で個人指導の仕事をしていて、そこでの評価の仕方に関心を持っていたからだ。その塾では生徒に対し点数を付けたりするのではなく、文章を書き、良かった点や改善点などを伝えている。このような理由から教育評価について調べようと決めた。また、最善の評価方法は何かという観点から調べてみたいと思う。
    Ⅱ 目次
    評価とは
    大学入試について
    総合的な学習について
    これからの評価のあり方
    第1節 評価とは
    評価は、教育の場面における成果の判断、不動産や株などの財産的価値の判断、骨董品などの物の価値の判断、工学における技術や製品の優劣や性能などの判断、面接での態度などによる人柄の判断など、様々な場面で行われている。このように日常生活の中には「評価」がありふれている。また、評価の類義語を見ていくと(『類義国語辞典』参照)、「評価」の類義語は批評、批判、月旦、コメントなど34にのぼる。このことからも、「評価」は我々の社会の中では一般的な動作ということがわかる。
    このように「評価」がありふれた中でも、我々が「評価」と聞いて最初に思い浮かぶものは、やはり「通知表」・「テスト」ではないだろうか。これらの評価というと、何よりもまず客観的で厳密でなくてはならない、という思い込みがまだ根強い。しかし客観性を重視すれば、「関心・態度」などのように客観的にも厳密にも評価できない特性は評価すべきでない、ということになる。すなわち、「わかる・できる・おぼえる」だけしか、しかもその一部だけしか評価すべきでない、ということになるだろう。これでは生徒を評価したことにはならなず、評価ではなく測定の状態である。
    測定ではなく評価をするためにも、「関心・態度」はとても大切である。「関心・態度」が重要であるという第一の理由は、具体的な知識や理解、技能を次々と身につけていくということ以上に、「関心・態度」という疑念に象徴される主体的で総合的な「構え」の形成が学校教育を通じて追求されなければならない、ということ。もう一つの理由は、知識や理解、技能といった狭い意味での学力を伸ばすためにも、「関心・態度」という概念に象徴される情意的基盤が不可欠である、ということだ。つまり、知識や理解、技能についての目標達成度を吟味し、次の指導の手だてを考えていこうとする場合には、どうしても関連した「関心・態度」についての目標達成度を同時に吟味しなくてはならないということになる。
     
     大学入試について
    社会が組織体としての構造を持つ以上、役割の分化、したがってまた役割に応じての人の選別はある程度まで避けることができない。ごの社会でもそういう意味での選別の仕組みを備えている。そして、多くの近代国家では、学校がその仕組みのある部分を担っている。しかし、我が国ほど広く重く、学校がその選別作用を担わされている国はほとんどない。また、大学入試が高校以下の学校における教育評価のあり方に大きな影響を及ぼしていると考えられる。現在のように進学率が高くなり、かつ進学競争が激しくなると、大学入試の結果によって高校の格付けが行われ、さらには、高校の学習指導の成果を最終的に評価するのもは大学入試の結果である、というような按配になってきている。さらに、報告書(内申書)の圧力も無視できない。報告書も選抜試験の一

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

          教育評価について
    Ⅰ はじめに
     このテーマを調べようと思った理由は2つある。まず1点目は、教育社会学概論の授業の中で評価方法にも様々なタイプがあること、現在の評価方法の問題点を知り、教育評価について非常に興味を持ったからだ。2点目は、僕が塾で個人指導の仕事をしていて、そこでの評価の仕方に関心を持っていたからだ。その塾では生徒に対し点数を付けたりするのではなく、文章を書き、良かった点や改善点などを伝えている。このような理由から教育評価について調べようと決めた。また、最善の評価方法は何かという観点から調べてみたいと思う。
    Ⅱ 目次
    評価とは
    大学入試について
    総合的な学習について
    これからの評価のあり方
    第1節 評価とは
    評価は、教育の場面における成果の判断、不動産や株などの財産的価値の判断、骨董品などの物の価値の判断、工学における技術や製品の優劣や性能などの判断、面接での態度などによる人柄の判断など、様々な場面で行われている。このように日常生活の中には「評価」がありふれている。また、評価の類義語を見ていくと(『類義国語辞典』参照)、「評価」の類義語は批評、批判、月旦、コメン...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。