<課題>
1. 戦後日本の教育改革について3点を取り上げ、要点をまとめよ。
2. 現在の学校教育の課題について考察せよ。
<講評>
1. 戦前期の教育体系との対比をふまえつつ、各要点を的確にまとめています。
2. 確かな認識に基づいて、現在の学校教育の課題を抽出し、考察を展開しています。
<参考・引用文献>
『教育原理』佐々井利夫、樋口修資、廣嶋龍太郎著(明星大学出版部、2012)
2021年度 明星大学通信教育学部 PA1020 教育原理 2単位目の合格レポートです。
PA1020 教育原理 2単位目
<課題>
1. 戦後日本の教育改革について3点を取り上げ、要点をまとめよ。
2. 現在の学校教育の課題について考察せよ。
1.①日本は第二次世界大戦に敗戦し、GHQの指示のもと、昭和21年11月3日に「日本国憲法」が公布された。憲法26条には「すべての国民に教育を受ける権利と受けさせる権利を有する」とあり、それに基づいて昭和22年3月11日に「教育基本法」が公布、及び施行された。この教育基本法では、戦前教育である国家主義的で軍事主義的な教育に代わり、教育の政治的宗教的中立性と不偏不党性を求めるとともに、自主性・自律性確保の尊重を示した。これにより、教育の民主化・地方分権化・自主性保障の原理を教育基本法に基づかせ、教育改革が進められたのと同時に、戦前期に軍国主義教育の基盤となった教育勅語は排除・失効された。なお、この教育基本法は、変わりゆく現代社会への対応、そして新しい時代への教育を目的に平成18年に全面改正されている。
②戦前においては、尋常小学校6年間の義務教育を修了後、中学校、高等女学校、高等小学校、実業学校に分かれて進学する「複線型学校制度」を...